■講座のポイント
ISO 13485:2016は2016年3月1日に発行されました。医療機器各社はISO 13485:2016に準拠したQMSの構築を進める必要があります。ISO 13485:2016は米国FDA QSR(21 CFR Part 820)に極めて近くなり、特に設計管理について詳細な要求が盛り込まれています。医療機器は、たとえ設計された図面の通り適切に製造したとしても、そもそも設計に間違いがあった場合、安全な医療機器とはならないためです。
もともとISO 13485は、ISO 9001と整合させ、医療機器に特化した規格として作成されました。しかしISO 9001:2015は新しい規格構成に様変わりし、ISO 13485:2016はこれまでの構成のままであるため、両者の乖離が大きくなっています。これまでISO 9001とISO 13485の両方の認証を取得している医療機器企業は、旧版から最新版への移行計画を注意して策定する必要があります。
演者はコンサルテーションやセミナーにおいて、ISO 9001とISO 13485の違いを質問されることがあります。ISO 9001はいわば民間の規格ですが、ISO 13485は規制要件です。なぜならばISO 13485は、規制当局がレビュしているためです。一方、本邦では2014年に薬事法が一部改正され薬機法となり、それに伴いQMS省令も改定されました。QMS省令はISO 13485:2003と整合性を持たせていますが、国際規格であるISO 13485:2016とQMS省令が乖離してしまうことになります。海外(特にEU)にも製品を出荷する場合、QMS省令とISO 13485:2016の両方を遵守しなければならず、いわゆるダブルスタンダードを抱えてしまうことになります。本邦においてはISO 13485の改定に伴いJISが改定された後にQMS省令が改定されるため、少なくとも数年のタイムラグが生じます。
本セミナー(収録487分)では、ISO 13485改定のポイントと、対応するためのQMS構築方法を具体例とともにわかりやすく解説いたします。またISO 13485:2016準拠の品質マニュアルのサンプルを配布し解説いたします。日本のみではなく、欧州や米国に医療機器を販売しようと考えている企業担当者や、これからISO 13485を勉強しようと考えている企業担当者の方は受講必須です。
※セミナービデオでは実習はございません。
■受講後、習得できること
・ISO 13485改定の経緯と移行期間の考え方を説明できる
・ISO 13485:2016の改定の要点と、改定版で頻回登場する用語を理解できる
・ISO 13485:2016の全体構成(第4章~第8章)と各章の要求事項の位置づけを把握できる
・QM・QA・QCの関係と、品質マネジメントシステムの基本概念を整理できる
・ISO 13485:2016のPDCAモデルと、ISO 9001:2015のPDCAサイクルの違いを区別できる
・ISO 9001:2015とISO 13485:2016の乖離を踏まえた移行計画を立てられる
・FDA QSR(21 CFR Part 820)に近づいた設計管理の要求事項を理解できる
・QMS省令とISO 13485:2016のダブルスタンダードへの対応方針を検討できる
・ISO 13485:2016に準拠した品質マニュアルの構成と記載内容を把握できる
・プロセスバリデーション・CSV・リスクマネジメント(ISO 14971)・CAPAとQMSの関係を理解できる
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・ISO 13485:2016(医療機器 - 品質マネジメントシステム - 規制目的のための要求事項)
・ISO 13485:2003(旧版)/JIS Q 13485
・ISO 9001:2015(品質マネジメントシステム)
・医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)
・QMS省令(医療機器及び体外診断用医薬品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令)
・FDA 21 CFR Part 820(Quality System Regulation)
・ISO 14971(医療機器のリスクマネジメント)/JIS T 14971
・IEC 60601-1(医用電気機器)
■講演中のキーワード
・ISO 13485:2016 / ISO 13485:2003 / 移行期間
・ISO 9001:2015 / 規格構成の違い / 移行計画
・QMS省令 / 薬機法 / ダブルスタンダード
・FDA QSR(21 CFR Part 820)/ 設計管理
・品質マネジメントシステム / QM・QA・QC / PDCAモデル
・経営者の責任 / 資源の運用管理 / 製品実現 / 測定、分析および改善
・適格性評価(Qualification)/ プロセスバリデーション / V-Diagram
・CSV(コンピュータ化システムバリデーション)
・ISO 14971 / JIS T 14971 / リスクマネジメント
・CAPA(是正処置・予防処置)/ 修正処置
・医用電気機器(ME機器)
・品質マニュアル(サンプル配布)