1.導入:「良いもの」から「価値あるもの」へ転換する 「技術が良いから売れる」というバイアスを外し、顧客の課題解決こそが価値であるというマインドを醸成する。
1.1 売れるの理解
技術的優位性と顧客価値の違い、オーバースペックの罠
1.2 花王のアタックの技術と売れた理由
新酵素のブレイクスルーを「軽くて持ち運びやすい」という主婦のペイン解消に翻訳したプロセス
2.マーケティング・フレームワークの網羅的理解
3C、PEST、SWOT、STP、4Pといった基本フレームワークの流れと研究開発における意味を理解する。
2.1 環境分析・戦略・施策の全体像
3C、PEST、SWOT、STP、4Pの基礎知識と技術開発における役割
2.2 花王のヘルシア緑茶に見るフレームワーク活用例
健康志向のトレンドから、ビジネスパーソンへのターゲット絞り込み、あえて苦味を残す4P戦略まで
3.顧客価値を漏れなく設計するValue Proposition Canvas(VPC)
顧客のニーズと自社技術の強みを論理的に合致させるための、モレのないフレームワークを学ぶ。
3.1 VPCの基本構造
顧客のジョブ・ペイン(悩み)・ゲイン(嬉しさ)と提供価値である製品・サービスをフィットさせる重要性
3.2 花王のクイックルワイパーの開発プロセスとVPCへの当てはめ
重い掃除機の使用や雑巾がけの苦痛を不織布技術による「静かで手軽な掃除」という価値へ昇華
4.【演習1】オンラインホワイトボードを使ったVPC作成
オンラインホワイトボードを使い、実際に顧客のペインやゲインを自ら考え、言語化する体験をする。
4.1 オンラインホワイトボード(Miro等)の操作とワーク環境の共有
4.2 身近なテーマ(あるいは共通の仮想シーズ技術)を用いた、徹底的な「顧客視点(ペイン・ゲイン)」の洗い出しとマップ作成
5.AIに意図通り動いてもらうためのプロンプト術「RACE」
AIから質の高いアウトプットを引き出すための、最も実践的で構造的な指示文(プロンプト)の書き方を習得する。
5.1 生成AIの特性とマーケティングにおける役割
答えを求めるのではなく、思考の拡張・スピードアップに使う
5.2 RACEフレームワーク(Role:役割、Action:指示、Context:背景、Execution:出力形式)の基本構造と
研究者・技術者がすぐに使える実践プロンプト
6.AIを活用した市場調査・壁打ちによる精度向上
AIを「調査アシスタント」や「手厳しい仮想顧客」として活用し、研究者特有の視野狭窄を打破する手法を学ぶ。
6.1 AIを「調査アシスタント」として活用する専門外領域の市場リサーチ法
6.2 AIを「手厳しい仮想顧客(ペルソナ)」に仕立て、研究者が陥りがちな技術偏重バイアスを客観的に検証・修正するテクニック
7.【演習2】仮想の新規事業におけるAI実践
化粧品の架空の先進技術を題材に、AIを使って新市場リサーチ、ペルソナ設定、VPCを40分で高速構築する。
7.1 仮想の先進技術をベースにした潜在市場のAIトレンド調査
7.2 AIによる詳細な顧客ペルソナ生成、およびAIと共創するVPCマップの完成と「リアルな懸念点」の壁打ち検証
8.今日の学びの整理と、明日からのアクション策定
本日の学びを振り返り、自らの実際の研究テーマや業務へどう落とし込むか?Next Actionを明確にする。
8.1 本日の講義内容の総括
技術力を顧客価値へ翻訳することの本質と、それを加速させる相棒としてのAI
8.2 受講者自身の研究テーマ・実務への適用に向けた振り返りと明日からの具体的なファーストステップの言語化